ホーム > 吃音(どもり)改善

4つの改善ステップ(電話でのカウンセリング&レッスン)

男性


「さわやかカウンセリング」では電話(又はスカイプ)でのレッスンをさせていただいています。
レッスンでの4つの改善ステップを申し上げますと・・・

ステップ1 テキストにそった楽な発語感覚を育てる

テキストにそった音読・会話練習で、適切な息継ぎ、力みのない発語、緩やかな語り感覚を体で確認していきます。特に日常、早口で話しておられる方は、しっかり覚えていただきたい基本です。
朗読と実際の会話は異なりますが、原稿にそったスピーチ演習は、そのまま実践に使えます。

ステップ2 自分の安定した話し方を探っていく(発語フォームを育てる)

ステップ1のテキストにそった発語は比較的、楽です。文字をたどる発語だからです。課題は日常の話し方です。職場や学校などで、レッスンで学んだ感覚をどれだけ活かし続けるかが改善のカギとなります。

吃音改善は話し方の体質改善ともいえます。これは普段の何気ない会話の中で育まれるものです。「今は身内との会話だから特に話し方に注意しなくても大丈夫だ」と思って従来の雑な話し方をしていると、職場などでのイザという場で慌てるものです。
「今はリラックスできるから話せる」「今は緊張して意識するから話せない」という二つの世界の二極化を縮めていくことが大切です。

普段から安定感のある話し方を意識していると、この心理の差が縮まっていくものです。

ステップ3 発語予期不安を感じながらも、話せる体験を重ねていく。

「またことばが出てこないのではないか・・・。またどもってしまうのではないか・・・」という発語予期不安は簡単に消え去るものではありません。大勢の前で話すときなどは不安が募ります。

しかし、日常生活で適切な話し方を習慣化していると、緊張・不安の中でも話せる体験を持つことができるようになります。発語不安と共存していくことが大切です。

さらに進んだ段階は、正しく話す制御力が発語予期不安に勝り、言えないのではないかという不安感情が殆ど起こらなくなる状態となります。

ステップ4 調節感覚を自分で維持していく。

うまく話せる自信がついても、調子の良いとき、悪いときと波があるものです。必要によっては時折レッスンをすることで、安定した話し方を維持していただきたいです。

発語フォームを育てる


フォーム


前の話になりますが、大リーグ、ヤンキースの松井秀喜選手が日本選手初のワールドシリーズ最優秀選手(MVP)に選ばれました。(2009年)

さまざまなトラブルの中で、彼の尊敬する長嶋茂雄・巨人元監督の「素振りにこそ打撃のすべてが凝縮されている」との教えを守り続けたとのこと。体のそれぞれの部分の動きを丹念にチェックして、素振りで理想の動きにしていく地道な自己訓練でした。

安定した話し方も素振り練習によく似ていると思います。家族や友人など、身近な人との会話で安定度の高い発語を意識して使い続けることが、安定した話し方の土台作りとなります。 その日常の習慣の上に電話応対人前でのスピーチなどのバッターボックスに臨むことができます。

自然な息継ぎ(腹式呼吸)、部分的に音を伸ばしたり、つなげるなどの要素を一連の流れとして、ご自分の発語フォームを育てていくことが、安定した話し方への道です。

吃音(どもり)改善四ヶ条


改善に向けての方向性

吃音の症状が人によって異なるように、改善の過程も一様ではありません。私は幼少の頃から吃音で、小・中・高校をとおして、一行も朗読ができませんでした。今は完全に吃音フリーとなっていますが、“この方法で直した”というような、ひとつの方法を挙げることは出来ません。さまざま事柄が重なって今の自分があります。
個人の改善方法を他の人にそのままあてはめようとすることは適切ではありません。

吃音の画一的な矯正方法は今のところまとめられていないのが現状だと思います。

けれど吃音改善への共通した方向性はあると思います。心のケアーと身体反応のケアーという両輪の輪が回っていくことにより、トータルに進むと解釈しています。

心のケアーで扱う内容

吃音体験のトラウマ(心の傷) ・幼児体験 ・話すことの不安、恐怖 ・対人関係 ・家族関係・セルフ・イメージ ・吃音の受け止め方 ・人生観 ・気質、性格、その他。

このような事柄の心の整理をしていく過程で、今の自分、置かれた環境を肯定的に受け止めていくプラス思考が養われていく必要があります。プラス思考はそのまま具体的なイメージトレーニングに結びつきます。

イメージトレーニングは日常のさまざまな場で活用できます。司会のリハーサルの時に全神経を集中してあたかも本番そのものの気持でやりますと、本番で会衆を前にして話す時、気後れする度合いが少なくなります。良いイメージを脳裏に植え付けているからです。

心に描くイメージは現実に影響するものです。

身体反応のケアー

具体的には、身体のマイナス反応を弱めていくことです。楽な発語のために腹式呼吸とか声帯を締め付けない正しい姿勢とかを無意識にできるまで習慣化していきます。

朗読練習、リズム・抑揚練習、口の動かし方、少しリズミカルに体を動かすことなども体の緊張をほぐす効果につながっていきます。

心と体は別個のものではなく、深くつながり影響しあっています。心のケアーで柔軟性を育み、身体反応のケアーでリラックス感覚を養いつつ良い発語感覚を日常会話で実践していけば、話をすることのプラス体験を多く持つことにつながるでしょう。改善の方向はこの線上にあると思います。