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          吃音の子と話すお母さんの画像  

吃音(きつおん)の原因とは?その症状と改善方法を説明いたします。

吃音(きつおん)とは、話をする際にスムーズに発話できない、言葉が流暢に出てこない、言葉に詰まる事を指すコミュニケーション障害の一種です。

吃音には、大きく連発型(音を繰り返す)、伸発型(音を引き延ばす)、難発型(言葉が出ない)の3つの型があります。

・ 連発型は、「ぼ、ぼ、ぼ、僕はね~」のように、初めの音を繰り返します。
・ 伸発型は、「ぼ~くはね」のように、初めの音を引き延ばします。
・ 難発型は、「ぼ・・・・」のように、言葉に詰まり、発声がブロックされてしまいます。

これらの吃音は、幼児から発症するケースが多いのですが、成人になって初めて吃音とわかるケースもあります。 吃音が世間ではあまり知られていないため、自分(自分の子供)の吃音の症状が周囲に受け入れられずに悩んでしまうこともあります。

本ページでは、吃音の症状、原因から、改善方法についてご案内します。一人で悩まないでいただけるよう参考になれば幸いです。


          話し合う小学生


      ■ 目 次
 1.吃音(どもり)とは。その症状
 2.吃音症になる原因と要因
 3.吃音の治療・改善法
 4.誰にも共通した吃音改善とは


 

吃音(どもり)とは。その症状

吃音(きつおん)とは、話をする際にスムーズに言葉が出ない、言葉が流暢に流れない、言葉に詰まる事を指すコミュニケーション障害の一種です。
吃音は、“どもり”とも言いますが、“どもり”は、差別語となっていますので、徐々に使われなくなっている傾向にあります。英語では"stammer"あるいは"stuttering" といいます。

吃音の発声の症状として、大まかには以下の3 種類に分類されます。

連発型(音を繰り返す)
「ぼ、ぼ、ぼ、僕はね~」「そ、そ、そ、それだよ」などと、言いたい言葉がスムーズに出ない、
いざ言おうとしても言葉が出て来ないため、文節の頭の音を重ねて言う症状です。
幼児期の吃音に比較的多くみられます。

伸発型(音を引き延ばす)
「ぼ~くはね」「き~みはどう?」などの不自然に伸ばしていく症状です。
幼児期の吃音に多く見られます。

難発型(言葉が出ない)
「ぼ・・・・」のように、言おうとしてから数秒してことばが出る、言葉が出にくい、あるいは出ない症状です。
出だしの音にこだわる場合が多く、はじめのことばが言えると、その後の言葉は流暢に話せることが多いです。大人の吃音に良くみられます。

自分自身(自分の子供)が吃音である事が気が付いていないケースが多くあります。
また、吃音というコミニュケーション障害は、世間であまり知られていないため受け入れられないケースもあります。


          吃音のことで悩む女性

吃音は言葉だけではなく、以下のような症状もみられます。

■随伴行動(体の動き)がある
話す際に、手足をふる、指をクロスさせる、体をのけぞらす、足で床をトンと踏む・・・など、体の動きを伴う症状です。

■吃音回避(言い換える)
苦手な言葉やどもりやすい言葉を、同じ意味の別の言葉に言い換える、途中で話すことをやめる、ジェスチャーを使うなどの症状です。


吃音の発症経緯によって2つに分類することができます。

■発達性吃音(吃音数全体の約9割を占めるといわれています)

■獲得性吃音(吃音者数全体の約1割といわれています)

          吃音で悩んでいる女の子


吃音症になる原因と要因

なぜ吃音になるのか?その原因を探る研究は長きに渡ってなされ、さまざまな説がありますが、未だこれと特定することはできません。ただ、吃音の引き金になることがら(要因)については次のものが考えられています。

心理的な要因
ストレス、環境の変化、いじめ、心配事などは、話すこと(吃音)と因果関係があります。

脳の障害
大脳の左右の働き方のバランスが崩れる、あるいはドーパミンなどの代謝物質の過剰な分泌で吃音症状が出るという説があります。

環境の要因
ことばの発達段階で、取り巻く環境の影響を受けて吃音になることが考えられます。例として、親が極端に早口であるとか、幼友達に吃音の子がいて、その真似をすることなどです。

遺伝的な要因
同じ家系に複数の吃音者が出ているケースがあります。このことから吃音の遺伝子があるのではないかという研究が海外でされていますが、環境の要因と重なることもあり、まだ研究段階です。


           
          吃音と脳の関係のイメージイラスト


吃音の治療・改善法

さまざまな方法で吃音の治療・改善の試みがなされています。


          吃音のカウンセリングを受けている女性

言語聴覚士による診断・治療
脳疾患、その他、体の外傷に起因する吃音(獲得性吃音)の治療に適しています。発語神経を修復する話すためのリハビリ的な治療です。

心療内科・精神科・神経内科での受診
過度なストレスにより吃音がひどくなっている場合、緊張をほぐすための精神安定剤などの服用の処置を行います。

民間の吃音矯正所
吃音矯正所で行われている対症療法では、腹式呼吸をはじめ、発声練習をしています。

一般の話し方教室
軽度の吃音者であるなら、受容的な雰囲気の中で人前で話す経験は、話す自信につながります。正しい発声の指導を受けるので、吃音の出にくい発語感覚を掴むきっかけにもなり得ます。


誰にも共通した吃音改善とは


          吃音改善のイメージ、手と青空    

吃音の症状が人によって異なるように、改善の過程も一様ではありません。吃音の画一的な矯正方法は今のところまとめられていないのが現状です。

心のケアーと安定した発語感覚を身につけていくことが、吃音改善の共通した方向性だと思います。