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吃音改善体験談(26歳~29歳)(P.6) 電話での楽な発声、他

 救急医療の現場で確実な情報伝達を目指していきます。

Sさん(千葉県在住 28歳 救命看護師 男性)

1年前より私は、救急医療に従事している。1分1秒を争う領域で現場はいつも緊張感が漂い、傷病者氏名、疾患、薬剤名、処置内容など、現場では息つく間もなく発せられる。言い換えは絶対に通用しないので、難発性吃音の私にとって、発語しにくい言語があるとどもり、相手に上手く情報伝達出来ないことがよくある。

20年間吃音とつきあってきているが、これまでつらいことが多々あった。学校生活、職場で経験したことなど、記載するときりがないので省略するが、難発性の吃音者であれば分かっていただけると思う。

20代までは内向的な性格であり、吃音であることからさまざまな状況から逃げていた。しかし、この医療業界に入りスッテプアップし、キャリアを上げていく中で変化していった。『自分は吃音だけど、示すべき能力がある。人に誇れるべきものがある』と。今となっては吃音なんてたいした問題ではないと思えるようにまでなった。

しかし、一刻を争う現場の中での吃音は、情報伝達に支障をきたす為、悩んでいた矢先、さわやかカウンセリングのHPに出会った。

レッスンを受けていく中で、予期不安の感情を受け入れながら、安定した話し方を習慣化していくことを指導され、現在も課題を念頭に置き生活しながらレッスンを受講している。

どのような状況下でも、ゆっくりと正確に伝える事が出来ることを目標に頑張っていきたい。

※ ひ と こ と :
救急医療の現場は一刻を争う緊張の張りつめた空間であり、数々の医療用語が館内放送や内線で飛び交います。間違いの許されない状況の中での厳しいお仕事ですが、確実な情報伝達スキルを身につけてください。

 今では思い切って本当によかったと思っています。

Oさん(滋賀県在住 26歳 会社員 女性)

吃音は私にとってとてつもなく大きなコンプレックスでした。子供の頃から吃音意識に悩まされ、授業時の発表、自己紹介、電話など様々な場面で緊張し、大変な思いをした記憶があります。

学生になってからは、日常生活での会話はほとんど問題ありませんでしたが、それだけに自己紹介や電話の際には大きなプレッシャーを感じていました。当然いつも意識下に吃音に対する悩みがあり、それはできることなら目を背けたい、忘れてしまいたいものでした。

大学を卒業し、社会人となり、現在は毎日多くのお客様と接する仕事に就いています。お客様と直接お話する機会はもちろん、電話でのコミュニケーションも重要な業務のひとつです。

私はこの「電話をかける」ということが本当に苦手でした。(今も決して得意というわけではありませんが)。できる限り電話を避けてきましたが、そんな自分が本当に嫌になり、何とかしたいと考えるのですがどうにもならず、大好きな仕事をあきらめることも考えました。
そんな時思い切ってHPを調べ、さわやかカウンセリングのことを知りました。同じような悩みを持った方の体験談が大きな後押しとなった気がします。

  

それでも、自分でもできることなら触れたくなかった部分に踏み込むことは相当な勇気が必要でした。正直、先生へ相談することも何度も悩みました。しかし、今では思い切って本当によかった!と思っています。 

私の場合、「こうでなくてはいけない」といういわゆる完璧主義者の部分があり、吃音意識を持つ自分のことをなかなか認めることが出来ない点も大きな問題です。先生とのレッスンでは、具体的な練習だけでなく、そうした精神面についても色々とアドバイスをして下さり、また、私の話を聞いて下さったりと支えて頂き、少しずつですが気が楽になりました。

「吃音は治すものではなく、良い話し方習慣をつけていくということ」という先生の言葉をいつも心に留めておきたいと思っています。

※江田よりのコメント:
Oさんの業務内容は、人々の前での説明、会合の司会進行役、電話連絡など、話すことが大半を占めています。
そういった仕事の性格上、話すことに神経を払うものですが、~でなければならない(must)、~であるべき(should)という基準を設けると、その基準に達していない自分を責め、落ち込む度合いが激しくなるものです。
今の自分を良しとして、出来ることをコツコツ実践していきたいものです。

 心の構え方が変わって、落ち着いて楽に発声できるようになりました。

Kさん(三重県在住 26歳 会社員 女性)

私に吃音の症状が出たのは中学1年生の時でした。小学校の頃は話すことに苦労をしたことは全く無く、クラスのみんなの前で本読みをする事も得意で、放送委員会と演劇クラブにも入っていました。

ところが中学に入ってだんだんことばが詰まりだしました。特に国語の授業は恐怖でした。国語の先生は、いつでも出席番号順であてていくので、自分の出席番号が近づいてくるたびに心臓がバクバク鳴っていました。そうやって緊張してしまうことで余計に吃音がひどくなるのです。うまく話せなかった後で自己嫌悪におちいった事も何度となくありました。

その後、高校、進学、就職へと進み、だいぶ吃音との生活にも慣れてきて、言い易いように早口で済ましたり、言い換えを駆使しまくり、吃音を隠しながらやってきました。ところどころ言葉が詰まりひっかかることもありましたが、接客・レジのアルバイトも2年くらいしました。

そして就職。会社で電話応対を受け持つことになりました。ほとんどが取引先から、上司への取次ぎなのですが、これがあんなにも苦労するとは思いませんでした。人の名前は言い換えができません。相手は上司なので丁寧・ハッキリと伝えなければならない。しかも先方を待たせている訳なので速やかに回さなければなりません。職場は異様に静かで、私の声が社内全体に聞こえるのです。吃音持ちの私にとってはすごいプレッシャーです。うまく言えないことが多くて、すごく悩みました。

少しでも治る糸口をみつけたくて、ネットで検索し、江田先生のホームページに出会いました。他にもいろいろと吃音に関するホームページがありましたが、さわやかカウンセリングのページが一番自分に共感できるものが多く、レッスン内容、価格等、何につけてもとても良心的で、「自分も受けてみたい」と思いました。月1回のペースでレッスンを受けて半年を過ぎました。

今の結果は電話取次ぎが以前よりもスムーズになり、言えなくなる事はほとんどありません。これは、吃音が治ったというよりも、心の構え方が変わって、その結果落ち着いて楽に発声できるようになったということだと思います。以前は、いつ鳴るかわからない電話に対し常に緊張して体が硬くなっていたのに、今はそれがなくなっています。コールが鳴ると1回フーッとお腹から息を吐いて落ち着かせてから出ています。  

レッスンを受けて良かったなと思うこの頃です。

※江田よりのコメント:
吃音は治る・治らないという白黒の世界ではなく、受け止め方と実際的な安定した話し方の習慣作りの中で、話すことの自信が深まっていくものだと思います。Kさんは月1回のペースですが、心の構え方が変わって精神的に楽になっていることを伺い、とても嬉しく思います。