ホーム  体験談 > どもっていた電話応対の改善

吃音カウンセリング&レッスン体験談(18~25歳)(P.6)
どもっていた電話応対の改善、 他


「電話応対でどもっていた私でしたが・・・。」
Oさん(東京都在住 25歳 会社員 男性)
「どもっていた電話応対がスムーズになっています。」
Kさん(東京都在住 22歳 会社員 女性)
「今は改善の光が幻ではなかったと確信しています。」
Yさん(兵庫県在住 21歳 大学生 男性)
「2年半前の自分と今の自分とでは、話し方が全然違います。」
Uさん(京都府在住 19歳 大学生 男性)


(電話応対 どもる カウンセリング&レッスン 体験談①)

 電話応対でどもっていた私でしたが・・・。

Oさん(東京都在住 25歳 会社員 男性)

私が言葉の詰まりを意識し始めたのは、小学4年の時。言おうと思ってもことばが出なかったその日の事を今でも鮮明に覚えています。一日寝れば治るだろうと思ったものの、起きてもつっかかり、そこから私の吃音が始まったのだと思っています。

その時から、大学まで、つっかかりやどもる事を経験しながらも、なんとかその場をごまかしながら生活してきました。そして大学を卒業し、会社に入社。

電話に出る時は、「お電話ありがとうございます。」の後に社名と自分の名前を続けて言う事を義務づけられました。しかし、いざ電話に出ると、始めの言葉「お電話ありがとうございます。」が出てきません。言葉がつまって言えないのです。周りの社員達は、最初はそんなもんだよ、そのうち慣れるよ、と言ってましたが、自分ではそういうものではないとわかっていましたので、焦りが出ていました。

営業部に配属されたのですが、取引先に電話してもなかなか社名を言えない、上司に電話しても、なかなか言いたい事を伝えられない、など経験していくうちにどんどん電話に対し恐怖感が生まれていきました。

するとそんな私を見て、電話に慣れさせるためか、電話オペレーション部に異動になりました。

電話応対が怖い、苦手なのにオペレーション!!絶望的でしたが、克服したいと思っていたので、もう電話に出るしかないと腹に決めました。そして言いにくい「お電話ありがとうございます。」の始めのことばをを抜かしてでも、電話に出ました。

しかしやはりいろいろな事を言われました。たまたま社内の人からの電話に出た時、「電話に出るな、出させない。」と言われましたし、なかなか社名を言えないでいると、「電話が故障していること思った。」とも言われました。

しかしそうやって言われた事で、自分の話し方を改善しようとこのレッスンを受ける決心しました。すがる思いもありました。

レッスンを受けて半年程経ちます。初めはどもることを受け入れる自分のスタンスから学びました。「だって吃音なんだからつまってあたりまえじゃないか・・・」「なんとでも思ってくれ・・・」こう思い、現状を否定しないで、受け入れる。受け入れることで、逆に開き直ることを学び、つっかかって自分の中で失敗・恥ずかしい思いがあってもそれを引きずらないようにしています。そして、やはり日常会話を雑にしない事。交わす短い挨拶とかも、丁寧に言うように心がけています。

言える、言えないの世界ではないのかも知れませんが、最近では、「お電話ありがとうございます。」を先頭に電話対応ができるようになってきました。それができると、周囲がどれ程静かな環境でも、率先して電話に出られるようになりました。次も言えるか、明日は言えるか、など神経質になってしまう時がありますが、そういう時は、自分が言いたい言葉を声に出して、安定した速度で繰り返してみたりして、体にその感覚を覚え込ませる工夫をしています。日常会話で雑な話し方をしない事が改善への道だと思いつつ生活しています。

※ ひ と こ と :
吃音意識を持つと勢いに任せて早口で話そうとする傾向になる場合があります。Oさんはまさにそのタイプで、当初レッスンの時もまくし立てる話し方でした。レッスンを重ねるにつれ、調節感覚が育まれているようです。



(電話応対 どもる カウンセリング&レッスン 体験談②)

 どもっていた電話応対がスムーズになっています。

Kさん(東京都在住 22歳 会社員 女性)

私は高校生の頃から吃音意識があり、授業で発表する時や、アルバイトで接客をする時や電話応対の時などに言いづらさをよく感じていました。吃音さえなかったら・・・なんとか治したい・・・と強く願っていました。

学生の時は吃音で生活に困るということはなかったので、あまり気にせず過ごせていましたが、大学を卒業して就職してから、再び意識が出てきました。念願だったアパレル業界の就職先で、最初は販売の仕事からしていくのですが、お客様と話す機会がとても多い仕事なのでどもってしまうことが気になり始めました。また、お客様だけではなくスタッフ同士とのことばによるコミュニケーションも多く、とても大切なので、改めて自分の話し方を改めたいと思いました。

けれど、長年体に染み込んでいる吃音意識をなくすのはそんなに簡単ではなく、すぐには治らないと痛感し、失望していました。

電話でのカウンセリングで江田先生は度々、「吃音を治そうとするのではなく、良い話し方感覚を育ててください」とおっしゃいます。私は今まで「吃音はおかしい、何とかしなければ・・」と思っていました。しかし吃音は自分の内面的なものなので、治そうと力みが入ってしまうと、かえって意識が強くなり、言葉が出てこなくなってしまうのです。

先生のレッスンを受けてから、いつも心を穏やかにして、早口になる傾向を抑えて安定した言葉を出そうと心掛けるようになりました。電話応対で詰まることは少なく少なくなりましたが、時折どもってしまう自分を否定しないで、これも自分の個性だと思うようになりました。

私はこれからも吃音を否定せず、治そうと思わず、気長に付き合っていこうと思っています。何より話す相手が心地よく感じる話し方を心掛けたいです。

※ ひ と こ と :
電話でお話ししている限り、吃音を全く感じさせないKさんです。つまる感覚は体が学習したものですので、人為的になくそうとすることは弊害を生じます。吃音意識をそのまま受け止めつつ、心地よく感じる話し方を高めてください。



(電話応対 どもる カウンセリング&レッスン 体験談③)

 今は改善の光が幻ではなかったと確信しています。

Yさん(兵庫県在住 21歳 大学生 男性)

僕は小学生から言葉が詰まっていました。でも吃音意識は全くといっていいほどなく、明るい元気な子供でした。意識が強く出だしたのは高校三年頃。それまで中学、高校とどもっていましたが、それほど意識してなかったように思います。

高校三年生の時に、私生活でショックな事が続き、落ち込む事が多くなり、その中で吃音が悪化しました。そして�どもる意識が強く芽生えてきました。そしてそのまま受験期に入ってしまって、学校の休みも多くなり、人と話す機会も少なくなっていきました。受験が終わって久しぶりに学校に行き、凄くどもったのを覚えてます。その頃辺りから、もう極端に話す事を意識してしまうようになりました。

それからは吃りに振り回される毎日でした。「もうこれでいい人生、楽しい人生なんか一生送られへんねん」なんて思ってました。親に「どもりがなくなるんやったら、手なんかいらんわ!」とか言ってしまった事もありました。それほど吃音を恨んでました。その間、病院とか吃音のイベントとか行ったりしましたが、どれもしっくりこず、効果もみられないので、もう良くなることはないのだと思っていました。

それでもどうしても良くしたくて、ネットで探した結果、「さわやかカウンセリング」と出会いました。どもりの手強(てごわ)さは知っていたので、初めは本当に良くなるか不安でした。でもホームページを読んだり、トライアルレッスンで江田先生の考え方を知り、とても共感できたのでレッスン継続をお願いしました。

真っ暗闇の中で、遠くにぼんやりと光が見えた、そんな感じでした。レッスンを始めてもうすぐ一年になりますが、今はその光が幻ではなかったと確信しています。実際、良い方向に向かっていると思います。なにより、一生良くならないと思っていたのが、人と自然に話せるレベルまでになりつつあることがわかり、希望、目標が持てた事が大きかったです。

今でもまだまだ吃りますが、調節すれば人前でも上手に話せるんだという感覚が自分の中で育ってきている事がわかっているので、不安はあまりありません。前より自分らしく生活出来ていることが嬉しいです。これからも良い話し方感覚を自分の中で育て、よりよい話し方を目指して肩肘張らず頑張っていきたいです。

※ ひ と こ と :
吃音の重圧は経験した者でなければなかなか理解できない世界だと思います。Yさんが将来を悲観していた気持ちは察するに余りあります。しかし、この重圧のなかから改善の道を自ら拓いていくことも可能です。
「より良い話し方を目指して肩肘張らずに」いく姿勢を、これからも持ち続けてください。



(電話応対 どもる カウンセリング&レッスン 体験談④)

 2年半前の自分と今の自分とでは、話し方が全然違います。

Uさん(京都府在住 19歳 大学生 男性)

私は中学一年の冬頃からどもるようになりました。最初はたまにどもぐらいだったのですが、だんだんひどくなっていき、しまいには人と話したり、発表とかしたりする場面では必ずといっていいほどどもっていました。一つの事を言うのに1分ぐらいかかったときもありました。これを言わないといけないとか、ここは絶対にどもってはいけないと思えば思うほど吃りました。

高校に入ってもどもりは治らずで、母がインターネットでさわやかカウンセリングのことを知って、大学受験の面接やいろんな場面で困るだろうからという理由で、私にレッスンを受講するように勧めました。

今、私は大学2年ですけど、レッスンを始めてこの2年半の間、レッスンの回数を重ねるごとにだんだんと良くなってきたことがわかります。
レッスンを始めた頃の2年半前の自分と今の自分とでは、話し方が全然違います。

受講して本当に良かったと思っています。

※ ひ と こ と :
Uさんはレッスン開始当初、何を言っているのか解らないぐらいの早口でしたが、相手に聞きやすい話し方を心がけることによって、今ではとても安定した話し方になっています。
相手に聞きやすい話し方を意識して実践していくと、すべて自分の自信となって跳ね返ってくるものです。



※下のフッターから更に多くの体験談を年齢別にお読みいただけます。