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吃音(どもり)についての Q&A(1)

よくある質問

Q.1 小学生の息子が言葉をつかえて話します。親としてどのように接していけば良いのでしょうか。

A. ご両親が息子さんの気持をよく理解することが大切と思います。そのためにもご家族の方々が吃音に関する理解を深めていかれることをお勧めします。話し方を正したり、励ましたりすることは本人を神経質にさせることになりますので、息子さんの話し方ではなく話の内容を余裕を持って聞き取ろうとする姿勢が一番と思います。

Q.2 電話カウンセリング&レッスンは小学生でもできるのでしょうか。

A. できます。小学生の場合、スカイプ(インターネット回線の通話)のカメラ通話でレッスンをさせていただいています。

Q.3 小学生のための電話レッスンはどのようにすすめているのですか。また「ことばの教室」での吃音改善について教えてください。

レッスン

A. レッスンでは、小学生用のテキスト(腹式呼吸、発声、文章朗読、会話ロールプレイなど)を使用し、学校で使っている国語の教科書も併用しています。俳句も活用し、五・七・五のリズムに乗せた楽な発語練習も始めています。
具体的な目標は、学校での教科書朗読、発表などで、それぞれ自分なりに納得のいく成功体験をしてもらうことです。
また、「ことばの教室」についてですが、学校の担当の先生方のご努力に敬意を表します。
私の次女は幼児期より難聴気味だったので、言語発達が少し遅れていました。ことばの教室の担当の先生には親身になって関わっていただき、心より感謝しております。
吃音の場合、小学校低学年であれば、ことばの教室の先生にお話しすることで、お子さんとの関わり方についての何らかの良きアドバイスをいただけるのではないでしょうか。
「さわやかカウンセリング」では小学2年生よりレッスンをさせていただいています。ただし小学1年から3年生まではインターネット回線、スカイプのカメラを使用することが条件です。カメラ通話での視覚を加えた指導が必要だからです。4年生以上は電話だけでのレッスンでも可能です。

小学生低学年は、まだ自意識が浅く、吃音(どもり)意識の領域に入っていないことが多いものです。けれど高学年となりますと、吃音体験は心理的な打撃を深め、大変不安を覚え、仮性から真性吃音になる時期でもあります。私も5年生(11歳)の時は真性吃音者でした。
真性吃音では、心理的気後れ意識のため、自分で正しく言おうとしてもどうしてもことばが出てきません。11歳の子どもであっても、吃音心理は大人と全く同じです。周りの人々の反応が気になり、クラスの子たちの早口に合わせようとして、ますます無理な発語へと自分を追いやってしまうものです。
小学生という初期の段階で安定した話し方を身につけていくことは大切なことと受けとめています。
インターネット回線、スカイプのカメラ通話によって、小学生低学年から視覚を入れたレッスンが可能です。

Q.4 自分の吃音が子供にうつってしまうのではと思い心配です。

A. 親が吃音者だと、その子供が吃音になる確率は一般に比べ高くなることは否めないと思います。電話カウンセリングの受講生の中には、父、母のどちらか、また祖父母が吃音者である方が、多くはありませんがいらっしゃいます。
出だしに胸呼吸で不自然に息を吸い込む、息を吸い込んで瞬時止めてから話し出す、「そ、そ、そ、それで・・・」などの連発、「か」「た」などの硬い発語、不自然な早口など、子供は親の不自然な息継ぎと音のつながりの話し方を敏感にキャッチするものです。

一方、詰まり意識や発語不安は話し手(親)の内面の世界ですので、自然な話し方をしている限り、深い詰まり意識があっても子供には影響を及ぼすことはないと思います。

Q.5 どもる真似をすると吃音になるというのは本当でしょうか。

A. 幼少期に兄弟や近所にどもる子がいて、その話し方をまねしていたら自分もどもるようになってしまったという話は、実際に受講生の経験として伺っています。どもるまねをすることはとても危ないことだと思います。

吃音は先天的なものではなく、ひっかかった発語を体が学習し、常習化した発語感覚といえます。どもるまねをして話していると、その発語感覚を体が覚えてしまい、普通に話そうとしても引っかかった発語になってしまうという悪いサイクルに入ってしまいます。

また、どもる真似することは、相手の心を傷つけるとても悪い行為です。もし子どもが真似をしていたら、その場で注意してあげてください。
私が幼少の頃、自分の話し方を近所の子に真似されて、いやな気持ちになったことを50年経った今でも覚えています。

Q.6 催眠療法・心療内科で吃音を治すことについてどうお考えですか。

A. チェックリストのレベル1、レベル2程度の方なら、催眠や薬を服用して緊張感を和らげて話しやすくする効果はあるかとも思いますが、常習的に吃音を出して話しておられる方は、いくら緊張を和らげようとしても吃音はそのまま残ります。
「緊張するからどもる」という捉え方は、緊張していない日常場面で吃音が常習化している方には当てはまりません。

安定した発語感覚を育てて、緊張する中でもコントロールして話せる体験を重ねていくことが、本来の改善だと思います。

Q.7 話し方の改善は年齢が増すにつれて難しくなるのでしょうか。

A. 一般には年齢が増すにつれて改善は難しくなるとみなされる傾向がありますが、私自身の過程を振り返ってみましても、年齢制限はないと受けとめています。
2~5才の時期に吃音が見られる子供の70%は治っているとのイギリスの最近の報告がありますが、日本でも大きくは変らないと思います。

大人は、自己客観性、自制力などが備わっていますので、自分の話し方をどのようにもっていったらよいか、良い発語感覚の実践意識など高いと思います。
吃音を持っていても、各人がご自分のライフステージ、自分に課せられた社会的要求を意識して改善に励むならば、年齢の問題はないと思います。



Q.8 改善のために集中的にトレーニングをすることは?

           集中的なトレーニングについて

A. 吃音改善は体質改善をするようなもので、即効性求めないことです。歪められた発語感覚を良い話し方で上書きしていくようなものですので、焦らないで腰を据えていきたいものです。

吃音者は快い発語体験が乏しく、失敗経験(本人の願っている話し方ができない)の積み重ね記憶が圧倒的です。だれでも人前で話をするような時、緊張してことばがひっかかることがありますが、表面はおなじひっかかりであっても吃音者と健常者との心理は異なります。

健常者が緊張してどもったのは突発性であり、吃音者はことばを正しく言おうとして事前にかなりの意識を重ね、不安の中で無理に押し出しています。その感覚は毎回しっかりと記憶の層に積み重ねられます。また、仮にうまく話せたとしても、その場をなんとか「切り抜けた」という記憶になり、話すことに安定感を持った経験が少ないものです。(これは私の経験でもあります)

脳裏にしっかり刻まれた禁止令ともいえるマイナス記憶を解除していくには、心地よい発語体験の積み重ねが必要です。それは時間をかけて生活の現場で培われるものであり、この快体験が本当の自信につながっていきます。
集中ということにこだわらず、“話すことを楽しみながら”安定した話し方感覚を実践していくことが大切だと思います。


Q.9 個人レッスンとグループレッスンと、どちらが効果的でしょうか。

A. 基本は個人レッスンだと思います。理由はひとりひとり話し方の習慣が異なり、改善に向けて意識して心がける事柄は人それぞれだからです。「ここをこんな風にやってみたら・・・」などということは個人レッスンでなければなかなか判らないことでしょう。腹式呼吸法、発声法などはグループでまとめてできると思いますが、ご本人が実際に話しをする際にどのように適用されているかは個人レッスンを通してのみチェックできると思います。私個人の経験からしても、グループだけのトレーニング効果はあまりありませんでした。

一方、一般の話し方教室に参加して、個人レッスンで積み重ねた話し方を意識して、スピーチの演習ができればとても良いと思います。

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