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吃音克服 体験談(18歳~25歳)(P.13)話し方の上手なコントロールで不安を軽くする、他

 念願の公務員試験の最終面接に合格しました。

Aさん(兵庫県在住 23歳 大学4年生 男性)

私はすでに小学生の頃から、吃音に悩む毎日を過ごしていました。矯正する学校にもいくつか通わせてもらったのですが、思うようにはいきませんでした。世の中にはもっと深刻な悩みを持っている方が多くおられると思いますが、自分の悩みとしていかにどもらないようにするかばかり考えていました。

大学まで進み、自分自身の今までを振り返り、またこれからを考えた時、何か新たなことをする際に吃音である現実がブレーキをかけていました。

しかし今回は、自分自身に挑戦しやり遂げたいという思いで、公務員試験を受験することに決めました。

この1年間という勉強期間は想像以上にハードなもので、直前期の2ヶ月間は毎日15時間は机に向かっていました。大学の友達ともほとんど挨拶程度で、一日中部屋に閉じこもりっぱなしの、会話の無い生活が続きました。日常会話が極端に少ないと、ことばの発語感覚が鈍り、息継ぎが不安定になることも経験し、日々の会話での実践がいかに大事かを改めて知らされました。  

勉強中も常に、「筆記試験に合格しても、計4回ある面接でどもってしまって不合格になるのではないか・・・」という不安がいつも頭をよぎっていました。けれどレッスンを受ける中、吃音を直すのではなく正しい話し方習慣を身につけて上手く付き合っていくという考え方になり、気持ちが整理されてきました。

面接試験では、自分というものを評価してもらおうと全力で臨みました。実際の面接ではかなり緊張して名前が出にくかったこともありましたが、個人面接やグループディスカッションで自分の意見を述べることができました。これは、今まで話すことに引け目を感じ諦めていた自分が、今は正しい話し方習慣を身に付けているのだという光をレッスンを通してつかんでいたからだと思います。
そして念願の最終合格を勝ち取ることが出来ました。家族も涙を流して喜んでくれました。

今回、自分自身を振り返ってみますと、吃音であることの辛い事ばかり考えるのではなく、人に対して優しく謙虚であることを学んでいたように思います。物の考え方次第でいろんな可能性が見えてくると思います。
これから社会に出て行くという中で、吃音を与えられたことをプラスにとらえ、レッスンを通して安定した話し方習慣を更に身につけていくと同時に、自分を磨きつつ人間的にも成長していきたいと思っています。

※ ひ と こ と :
最終合格おめでとうございます。お話しを伺いますと、約1100人の応募者の中で、最終合格者は69名とのこと。筆記試験だけでなく、3回にわたる個人面接、そして7人グループでの70分間のグループ・ディスカッション試験・・・高いハードルを見事乗り越えました。
緊張の中にあっても、話し方をコントロールして自分の意見を確実に述べていけたことは実に貴重な体験でした。これからも言葉を通しての自己表現を自信をもって実践なさってください。

 仕事などの会話中に余計な不安を持つことが少なくなってきました。

Mさん(岐阜県在住 25歳 会社員 男性)

私は幼少のころ少しどもっていたのですが、中学、高校ではとても楽しく過ごせていたため、吃音のことはほとんど忘れていて、気にならないようなそんな感じでした。

2年程前に再びどもり始めました。それまでやっていた技術系の仕事をやめ、その後なかなか仕事が決まらず、精神的に不安定な時期が続きました。

そんな中、営業系の仕事に何とか就職できました。慣れない仕事ということもあり、すごく緊張し、電話応対でどもる自分を強く感じ始めました。「ありがとうございます」 「おつかれさまです」・・・そういった挨拶言葉を言おうと思ってもなかなか出てこない状態でした。そして言葉が出てこないとき胸が苦しくなる感じがありました。軽いノイローゼ気味になりその会社を退社しました。

悩みました。本当に悩みました。直そうとすればするほど直らない。まわりの人はみな普通に会話ができる人ばかりです。誰もこの感覚は持っていませんでした。自分自身で解決方法を探しても余計深みにはまっていく感じでした。  

それでも、逃げるとさらに吃音という問題が自分の中で大きくなりそうで、逃げるのが嫌で接客業のアルバイトを探して働き出しました。

やはり正社員と比べるとアルバイトは立場的に気楽です。そのこともあり以前働いていたときより少しはどもらなくなりました。それでもやはり会話がすごく不安定なときもありました。言えない単語を違う言葉に置き換えてみたりなど、やはり悩んでる時間が多かったように思います。

そんな中、インターネットで「さわやかカウンセリング」を知りました。自分と同じような悩みを抱えている人達がたくさんいるということも知りました。

でも私はすぐにはカウンセリングを申し込みませんでした。カウンセリングに申し込む事によって自分の中でどもる意識がさらに大きくなってしまうのを恐れたからです。「自分で直せるだろう」 「ほっておけばそのうち直るだろう」・・・そう考えていました。

しかしそう簡単にはいきませんでした。会話中感じるストレスも大きく、会話の調子が悪い日は落ち込んだりしていました。
まわりの人は普通にできる事なのに自分だけができない。しかも会話なんて誰にでもできる簡単なことなのに・・・」というような、劣等感、孤独感がありました。

意を決してさわやかカウンセリングのレッスンに申し込みました。自分の中でどもる意識が大きくなるのではないかという不安もありましたが、自分一人で考えていないでカウンセリングに耳を傾けてみることによって 「何か変わるのではないか?」 「自分が信じる事ができる体験(自分のプラスになる体験)ができるのではないか?」 と思ったからです。

今その選択を思い出すと小さいけれどすごくポジティブな発想だったと思います。

レッスンが始まりました。言葉の発音の仕方や上手に話す方法、そしてどもる自分との付き合い方、どもるという事への考え方を江田先生が教えてくれました。それは自分一人では考えもつかなかった事ばかりでした。

何よりの変化は、仕事などの会話中に余計な不安を持つことが少なくなってきたことです。「できるだけレッスンで得たいい感覚で話す事に集中して、そこでまたどもるようだったら、レッスンで安定感をつかんでいけばいい」と割り切って考えるようになったことです。以前、会話中に悩んでいた事がばかばかしく思えてきました。そして会話にも少しずつ自信がついてきています。  

しかし、そう簡単に全てが改善されるわけではありません。よい話し方の習慣をつけるため、そして自分の話し方に自信を持てるようになるために実践を積んでいきたいと思います。

※ ひ と こ と :
ガリレオ・ガリレイは、「人に何かを教えることはできない。できるのは、人が自分の中にあるものを発見するのを手伝うことだ。」と語っていますが、さわやかカウンセリングでは、受講生がすでに自分の中にある良き話し方の能力を見出すことのお手伝いをさせていただいています。

 少しずつ自分の喋りをコントロールできるようになってきたと思います。

Nさん(宮城県在住 23歳 大学生 男性)

私が喋ることに対して不都合を感じるようになったのは小学校の2年生位だったと思います。その頃の私は慢性的に声がかれていて、そのことを意識しているうちにだんだん吃音、早口になっていったのだと思います。

中学に進学してからは早口や発音の悪さを人に指摘されるようになり、だんだん人前で喋ることに対して恐怖感を覚えるようになっていきました。

高校、大学とその時その時で調子の良し悪しはあるものの、その漠然とした恐怖感は今でも続いています。私の場合、初対面の人と話すときや電話で話す場合は自分としてさほど違和感なく話せていると思っています。やはり人から指摘されてきた経験が自分の中の潜在意識として残り、それが早口につながっているのだと思います。

中学時代、高校時代、大学時代と度々なんとか早口や発音の悪さを克服しようとして発声練習は試みたのですが、練習すればする程、その分友達と喋っているときに自分の喋りを過剰に意識するようになって、逆に喋りが変になることがありました。これならまだ練習なんかしないほうがマシだと考えたりして、「これはもう治らないのかな」と半分諦めかけていました。

そんな中で江田先生のカウセリングに出会ったわけですが、このレッスンに取り組んでいくにつれて、吃音を克服するのではなく、上手くコントロールして共生していくものであるという意識をもてるようになったのは非常に価値のあることだったと思います。

私は電話でのレッスンを受け初めて半年くらいになりますが、まだまだ完全とは言えないものの、少しずつ自分の喋りがコントロールできるようになってきたと感じています。レッスンを継続することによって良いイメージを持ち、また自分の喋りを客観的にみる良い習慣を身に付けていったのが良かったのだと思います。

今後もよりよい方向を見据えながら、良い意味で肩の力を抜いて、良い話し方を身につけていきたいと思います。

※ ひ と こ と :
「吃音を克服するのではなく、上手くコントロールして共生していくもの」との認識は、まさにダイヤモンドの輝きです。どもる意識を受け入れつつ、話し方をコントロールしていく習慣を培っていく。結果として話し方の改善がついてくるというものです。