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吃音を治す試み 体験談(18歳~25歳)(P.9)吃音を治すとは? 他


 このページでは、吃音(どもり)を治すための数々の試みをされた方々の体験が記されています。一般に吃音を治す試みとしては、下記のような手段が挙げられます。

言語聴覚士による吃音を治す試み
脳疾患、その他、体の外傷に起因する吃音(獲得性吃音)を治すのに適しています。発語神経を修復する話すためのリハビリ的な療法です。(「さわやかカウンセリング」では獲得性吃音を治すレッスンはしておりません。)

心療内科・精神科・神経内科で治す試み
過度なストレスによりどもりがひどくなっている場合、緊張をほぐすための精神安定剤などの服用の処置を行います。吃音を治すというより、緊張・不安の緩和対策です。

民間の吃音矯正所で治す試み
吃音矯正所で行われている治すための対症療法では、腹式呼吸をはじめ、発声練習をしています。

「さわやかカウンセリング」では脳疾患や体の外傷によって生じた吃音(獲得性吃音)は別として、“吃音(どもり)は治すものではなく、あくまで良い発語感覚を育てて改善していくもの“という捉え方をしています。


「吃音は治すのではなく、話し方をコントロールしていくこと。」
Tさん(群馬県在住 23歳 介護施設職員 男性)
「良い発語感覚を実践していくことが吃音を治すことだと思います。」
Fさん(福岡県在住 20歳 大学生 男性)
「真剣に吃音を治そうと思って。」
Oさん(東大阪市在住 20歳 専門学校生 女性)
「吃音が治るということは、どんな状況でも調節できるようになることだと思います。」
Tさん(埼玉県在住 22歳 大学生 男性)


 吃音は治すのではなく、話し方をコントロールしていくこと。

Tさん(群馬県在住 23歳 介護施設職員 男性)

私はいつからどもるようになったのか・・・ 思い返すと小学校低学年にさかのぼります。当時の私の吃音はひどく、それをクラスメイトに指摘され、笑われ、それが悔しかったのでしょう。担任の先生に相談しました。自分が朝のスピーチ係りのとき、みんなの前で泣きながら「笑わないでほしい」と言ったのを今でも覚えています。

当時の友人は、今の私に「どもらなくなったな」と昔を振り返り話します。吃音が治ったというわけではないのですが、年齢とともに変わってきた部分もあるのだと思います。

中学・高校時代は、人と関わるのが苦手でした。お喋りの中でいつどもってしまうのか、その不安があったのかも知れません。特に同年代の女性とは関わりのきっかけさえ持てませんでした。もともと女性と話をすること自体への恥ずかしさに、吃音があることが拍車をかけ、そのような状態をつくったのだと思います。
思春期に周囲との十分な人間関係がつくれなかったことを、今でも後悔することがあります。

大学時代は、女性への苦手意識は相変わらずでしたが、男の友人に恵まれ、自分でも驚くほど吃音を忘れて楽しく生活していました。それでも時にあるのが、大勢の人の前での発表や、見ず知らずの人への電話です。突然、忘れていたどもる意識が浮上します。

今まではうまく逃げていたこともありました。笑ってごまかしたこともありました。しかし、もう大学生は大人の仲間入りの時期です。吃音を治せるものならば治したいと思っていました。

私の話し方は、家族や仲の良い友人たちとの会話では、ちょっと引っかかる程度で、ほとんど困ることはありません。しかし、緊張する状況に置かれたときや、電話では顕著にあらわれます。心臓はバクバク高鳴り、手は震え、自分への恥ずかしさと情けなさで胸がいっぱいになります。

これ(吃音)さえなければ、もっと素敵な人生だったのに・・・
これさえなければ、もっと色々なことができたのに・・・
これさえなければ、これさえ治すことができれば・・・ どもる意識が浮上するたび、普通に電話もできない自分が嫌で嫌で仕方ありませんでした。

大学4年生の就職活動シーズン。周囲の皆がいろいろな病院・施設で面接をはじめているころ、私は面接を希望する電話すらかけられず、部屋でふさぎこんでいました。電話がこわかったのです。電話中に吃音がでて、面接すら満足に受けられないのではないかという不安に苛(さいな)まれていたのです。

このとき、私は吃音とちゃんと向きあうことにしました。どうやって治していけばいいのか。ネットを調べてでてくるのは、矯正教材や○○療法、これで治りますなどの素敵なうたい文句の数々・・・。私は過去、母に催眠療法に通わせてもらっていた時期があります。その効果は言わずもがな・・・、努力もせず治ることはないと身をもって知っていました。

そんな中、見つけたのが、「さわやかカウンセリング」のサイトでした。

数多くの体験談が書かれており、中には自分に似た境遇の方もいて、苦しんでいるのは自分だけじゃないんだと、心が楽になったのを覚えています。吃音は決して恥ずかしいことじゃない、その言葉に救われました。吃音があってもまだ頑張れるかも知れない、という前向きな気持ちが芽生えました。

その後、私はこのホームページで励ましを得て、なんとか電話や面接を乗り切り、就職を決めることができました。

しかし就職が決まった後は、社会人としての実生活が待っています。今まで以上に緊張することや電話も多くなることは目に見えています。自分ではこれ以上自分の吃音をコントロールできない。誰かの助けが必要でした。実際に受講の申し込みをしたのはこのときです。

レッスンを始めて4ヶ月。吃音は治すのではなく、話し方をコントロールしていくという意味がわかってきたと感じています。緊張を止めることはできませんが、早口にならず、ゆっくり落ち着いて発語すればひどくどもることはないことに気づきました。職場では電話も学生時代よりは格段に受け応えする機会が増え、慣れもあってか、嫌悪感は徐々に少なくなってきています。

私にとって、「慣れる」という感覚は強い武器です。仕事に慣れ、職員に慣れ、話すことに慣れていく・・・。慣れがあるから、私は成長していけます。いずれは話し方のコントロールにも慣れ、習慣となり、そのまま受け入れることができる日が近いと思います。

※ ひ と こ と :
吃音意識を取り除こうとするのではなく、そのまま受け止めていくこと。そして、吃音を治そうとするのではなく話し方のコントロール感覚を高めつつ多くの場を踏んでいくことが改善の道だと思います。



 良い発語感覚を実践していくことが吃音を治すことだと思います。

Fさん(福岡県在住 20歳 大学生 男性)

私が吃音の症状を意識しだしたのは小学2、3年の頃だと思います。国語の授業で音読の順番が自分に回ってきた時に、言葉が喉から出ませんでした。日常会話ではどもりそうな所は他の単語で言い換えることができますが、教科書の字を読む音読ではそうはいきません。それからというもの、音読が恐くなりました。

ただ、小さい頃は大人になったら治るだろうと思っていました。しかし中学、高校と学年が上がるにつれ自分は障害を持っていると強く認識しだしました。電話で自分の名前を名乗ろうとしても、一言目の「か」がどうしても出てこないのです。その度に、何で俺ってこうなんだろう・・・といつも思っていました。

昨年、思い切って両親にこれらのことを話してみると、数日後一つのホームページを紹介されました。それが「さわやかカウンセリング」でした。おそらく私の吃音を治すために必死に探してきたのだと思います。

初めてレッスンを受けてみての感想は自分の吃音はここまでひどいのか・・・でした。一人でいるときは言えるのにレッスンでは50音さえも言えませんでした。何でこんな事も言えないんだと自分に腹立たしく悔しかったです。けれど、今思えば自分がどれほど重度なのかを客観的に把握することができて良かったと思います。

レッスンを何回も受けていると、指摘された呼吸法や調整の仕方が少しずつ身についたのか、苦手の「カ行」がスムーズに出るようになってきました。

これからも毎日の音読を続けるとともに、このレッスンで培っているのを実生活に活かしていきたいと思っています。

※ ひ と こ と :
Fさんとの初期のレッスンでは、私もどうしたらよいのか戸惑いました。何しろ、単語ではなく「か」の発音で声が全く出ないのですから。
そのFさんの地道な習慣作りによって、ここまで健全な発語感覚が育ってきたことを嬉しく思います。



 真剣に吃音を治そうと思って。

Oさん(東大阪市在住 20歳 専門学校生 女性)

私は動物関係の専門学校に通っています。物心ついた頃から吃音には悩んでいましたが、そのことに向き合えなくてずっと逃げている状態でした。特に電話で喋ることが苦手なので極力自分では電話をしないようにしていました。

専門学校に入ってから付き合っている人がいたのですが、私が就職の事で悩んでいる時にその人から「そんな喋る時にどもってたら就職出来へんで」と言われてすごく傷ついたことがありました。その人とは今は別れましたが、このことをきっかけに真剣に吃音を治そうと思いました。

そしてインターネットで吃音を治すことについて検索していたら、このさわやかカウンセリングに出会いました。でも最初の一ヶ月ぐらいはこのホームページを見ているだけでした。それから母と話す機会があり、今まで誰にもどもりのことで真剣に話したことはなかったんですけど話してみました。すると母は私がずっと吃音で悩んでいたことに気づいてくれていたみたいでした。それでこのホームページのことを話したら「頑張ってみたら?」と言ってくれたので受講することに決めました。

最初はすごく緊張しましたが先生の声がとても優しく話しやすくて良かったです。先生にはこうやって話すと話しやすいとかいろいろなことをアドバイスしてもらったり、吃音を治そうとするのではなく、安定した話し方感覚を育てていくとらえ方が大切ということを教わりました。

12回受講した今、まだまだ人との会話の中でどもることはあります。でも先生と出会えてから、どうしたら話しやすくなるかなとか考えながら話すようになりました。
そのおかげで以前に比べるとどもる回数も少なくなったと自分でも思えるのが嬉しいです。

※ ひ と こ と :
吃音を治そうとするのではなく、安定した話し方感覚を育てていく姿勢を持ち続けるなら、必ず良い結果が生まれることと思います。あくまで「治すのではなく育てる」です。これからもさまざまなお話し場面を踏んでいってください。



 吃音が治るということは、どんな状況でも調節できるようになることだと思います。

Tさん(埼玉県在住 22歳 大学生 男性)

私が吃音を意識し始めたのは、高校生のときでした。それまでは、どもるときはあったもののさほど気にしてはいなかったのですが、高校生になるとどもることが苦痛でたまらなくなりました。

私が通っていた高校は英語の授業が週に4回あり、どんどん生徒に答えさせていくという授業形式でした。なので、英語の本文、日本語訳を生徒みんなの前で読んで発表する機会が非常に多くなりました。この時から吃音が目立ち始め、「何で僕だけ普通に話せないのか。」と考えて悩むようになりました。

そんなとき、親に相談してインターネットで治す方法がないかと検索していたときに、このさわやかカウンセリングを見つけ、やってみることに決めました。

そしていざレッスンを始めたのですが、最初の何回かは腹式呼吸というものがわからず、しっかりした呼吸方法を理解することが出来ませんでした。自分にはうまく話すことが出来ないのではないかなどと悩んだときもありました。

それでもコツコツとレッスンを続け、ふとした瞬間に腹式呼吸が自然に出来るようになりました。それからレッスンでは腹式呼吸で言葉を調節して話すことが出来るようになりました。

しかし次に新たな課題が生まれました。それはレッスンではしっかり調節して話せるのですが、実際に人前では緊張してしまい、呼吸が乱れ、レッスンとは違う話し方でつまってしまったりすることです。これは今も継続している私の課題です。

どんな状況でも調節できるよう、これからもレッスンと実践を積んでしっかり身に付けたいと思います。

※ ひ と こ と :
Tさんのレッスンでの話し方はパーフェクトです。これからもさまざまなお話し場面を経験し続けて、コントロール力を高めてください。



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