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吃音症の症状― 体験談(26歳~29歳)研修会での司会体験、吃音の症状が軽くなった、他


このページでは、比較的軽い吃音症の症状をお持ちの方が、電話レッスンを受けて改善している体験が記されています。
言葉が詰まり出した初期の段階で、吃音症の症状はどのようなものかを知っていると、自分の症状を客観的に捉えることができると思います。


吃音症の症状(1):音を繰り返す
「ぼ、ぼ、ぼ、僕はね~」「そ、そ、そ、それだよ」などと、言いたい言葉がスムーズに出ない、
いざ言おうとしても言葉が出て来ないため、文節の頭の音を重ねて言う症状です。幼児に多いです。

吃音症の症状(2):音を引き伸ばす
「ぼ~くはね」「き~みはどう?」などの不自然に伸ばしていく症状です。幼児に多くみられます。

吃音症の症状 (3):言葉が出ない
言葉が出にくい、あるいは出ない症状です。出だしの音にこだわる場合が多く、はじめのことばが言えると、その後の言葉は流暢に話せることが多いです。大人の吃音症に良くみられます。

吃音症の症状 (4):随伴行動(体の動き)がある
話す際に、手足をふる、指をクロスさせる、体をのけぞらす、足で床をトンと踏む・・・など、体の動きを伴う症状です。

吃音症の症状 (5):ことばを言い換える
苦手な言葉やどもりやすい言葉を、同じ意味の別の言葉に言い換えることが多くなると、はっきりと吃音症の症状となります。


「レッスンを続けることで、吃音症の症状が軽くなり、自信が持てるようになりました。」
Tさん(千葉県在住 29歳 会社員 男性)
「焦らず、発語しやすい状態に自分でもっていかせたいと思っています。」
Yさん(大阪府在住 27歳 医学部学生 男性)
「面接、討論でしっかり話すことができました。」
Sさん(神奈川県在住 27歳 講師 女性)




 レッスンを続けることで、吃音症の症状が軽くなり、自信が持てるようになりました。

Tさん(千葉県在住 29歳 会社員 男性)

この「さわやかカウンセリング」のレッスンを始めて、ちょうど1年が経ちます。初めは話すことに対して自信がなかったのですが、このカウンセリングを続けたおかげで、症状が軽くなり、職場や私生活での会話、電話応対など、徐々に抵抗感がなくなりました。

レッスンでは私の話し方の長年のクセを先生から指摘されました。それは、早口であること、声がこもって不明瞭であること。また、電話応対では声のトーンが低く、相手に悪い印象を与えているということです。自分の話し方が相手にどう感じているのかなど、今まで考えていませんでしたが、録音された自分の話し方を聞いて、その通りだと思い、自分を磨く気持ちで改善に努めました。

具体的には、部分的に少し伸ばす発語感覚を育てていくこと、口の動きをはっきりさせて明瞭にしていくこと、電話応対では低い地声ではなく、トーンを上げて明るい応対にしていくことなどです。

私は経理の仕事をしているのですが、先日、研修会での司会をすることがありました。30人程の人達の集まる会合でしたが、その時も落ち着いて話せたのは、このスピーチレッスンのおかげだと思います。
継続は力なりといいます。続けることでここまで自信が持てるようになりました。

※江田よりのコメント:
レッスン当初、吃音意識があるがために、早口で口を動かさず不明瞭、そして暗いトーンで話すという悪い要素が重なっていました。
しかし、「話し方の改善は自分を磨くこと」と受け止めたTさんの日常の心がけの実践が、実を結びつつあるようです。




 焦らず、発語しやすい状態に自分でもっていかせたいと思っています。

Yさん(大阪府在住 27歳 医学部学生 男性)

初めて吃音症の症状が出たのは中学生の時だったと思います。校外実習で他県に行った時の帰りに友人と会話していて突然声が出なくなったのです。その時はびっくりしました。しばらくすると収まりましたが、吃音症というのがあること自体知らなかったので、友達には「突然声が出なくなったよ。」と笑いながら言ったことを思い出します。友達も吃音症というものを当然知らなくて「大丈夫か。病院行った方がいいんじゃないか?」と心配してくれました。体調不良によるものと思ったのでしょう。中学の間はその一度だけで終わったと記憶しています。

次に吃音症の症状が出たのは高校を卒業して大学浪人時代です。予備校は少人数制で先生と話す機会が多かったのですが、初めは吃音症の症状はありませんでした。その頃にはパソコンを始めてまして、質問(相談)内容が長い場合はパソコンで内容を書いたことも多かったです。短い場合は手書のメモを見て質問していましたが、それも質問内容を思い出すのに必要な最小限の語句ではなく、文章を書き出したことが多かったです。今から思えば、頭でこなすべき整理・記憶という作業をすべて文章化してしまったことが、考えをまとめながら話すという自然な発語感覚が育たなかった理由の一つかもしれません。

私は元々社交的ではなく、内気な方です。けれど初対面の相手でも話しかけて仲良く喋れる場合もあるため、社交的にみられがちですが、実は違います。経験で自分に合いそうな人を判断して、選んで話しかけているのです。その時のテンションにもよりますが、多くは話しかける時はドキドキします。でも相手が同世代かそれ以下、もしくは嫌いじゃないタイプの女性ならば話しかけます。内気で吃音もちですが、昔からお喋り(話好き)なのです。
反対に年上や上司の場合は、見た目やその時の環境によりますが、緊張が一気にピークを越えて吃ります。しゃべる前から吃ることが予想できます。

また、自分の趣味など好きな話題になれば、元々話し好きということもあって冗舌になります。滑らかに、というかマシンガントークになります。電車の中でそうなった場合は友達に「声が大きいぞ。」と注意される始末。今でこそ、電車内ではぼそぼそと話しますが、羞恥心の薄かった(?)中学生の頃までは普段の声の大きさが今よりも高かったと思います。年齢が増すにつれ、社会性を学ぶからか、羞恥心は大きくなっていくものです。私の場合はそれが過剰になっているのか、それが恐怖とリンクするようになってきたみたいです。

羞恥心が強くなった時期と自信がなくなってきた時期が重なって、それが周囲の人への恐れになったのだと思います。吃音症がはっきり発症した時期は大学浪人時代なのですが、その時は丁度自分への自信がなくなった時でした。自信があれば相手の質問にも喜んで答えますし、積極的に発言していくものです。それが中学生時代でした。周りに褒められる快感も自信に繋がりました。その時は吃音意識などありませんでした。中学時代に一度だけ吃音経験があったと初めに書きましたが、その時は高校受験を前にして焦っていた時期だったからかもしれません。

突然話題を振られたりすると何も言えなくなることは一般にもあると思います。何も、あるいはほとんど資料も用意していない状態ではまとまったことを言えないことは特殊なことではないでしょう。私の場合、失敗だったのは好きなパソコンに頼り切ってしまったことです。つまり脳の整理・短期記憶能力をパソコンに部分的に譲ってしまったことが大きかったようです。短いフレーズをメモっておいて、それを元に内容を再構築しながら話すということが育ちませんでした。

私の場合はほぼ完全に文章をまとめてしまい、話す時はそれを読むだけで済むようにしてしまったことが敗因です。ですから、私は人前で文章を朗読することは難なくできます。けれど、「それについて思ったことを意見せよ。」と振られると、とたんに声が出なくなったり、吃りまくってしまうのです。

私が属する病院の現場では話す内容を瞬時に的確に整理し、(メモを見ずに)話さなくてはなりません。カンファレンスや回診での教授前プレゼンテーションでも話す内容を全患者数、暗記する必要があります。医学用語やプレゼン形式というものは定型なので言葉の言い換えもほとんどができません。そうなると、自分への自信のなさと不安が恐怖に繋がり、即座に閾値(いきち)を超え、吃音となりやすくなります。また一度感じた恐怖は身体に染みついてしまうようで、言いにくいと思われる相手や言葉(患者名含)では条件反射的に吃音となります。

先生のカウンセリングでは言葉をゆっくりと伸ばして話すことを学びました。苦手な電話の応対練習もして下さり、頭が真っ白になることは少なくなったと思います。まだ恐怖感は根強く残っているのですが、自分ペースや心の持ち方(ゆとりなど)はわかるようになってきたと思います。最近は病院での研修が忙しくなり、レッスンの時間がなかなか取りにくいのですが、焦らず、発語しやすい状態に自分でもっていかせたいと思っています。

※江田よりのコメント:
Yさんはこの2年間、自分の吃音を客観的にとらえつつ、医療現場での研修を重ねてこられました。
文章を読み上げる朗読・発表は抵抗なく出来るYさんにとってのこれからの課題は、考えをまとめながら話す感覚を育てていくことです。問診などで、「いかがですかァ~。それではですねェ~」などとゆっくり話してくれる医者の方が、早口で説明されるよりずっと聞きやすいと思います。




 面接、討論でしっかり話すことができました。

Sさん(神奈川県在住 27歳 講師 女性)

ふり返れば、吃音症の症状の言いにくさを感じたのは、小学校5年生ぐらいだったと思います。今でも鮮明に記憶に残っているのは、国語の朗読でのことです。今まで普通に出ていた言葉が突然出なくなってしまい、力みながら出だしの言葉を発しました。担任の先生に「どうしたの?」と言われ、私も何がなんだか分からずショックでした。

吃音症の症状が出たその時から国語の朗読は大嫌いで、「つまってみんなに変な目で見られたらどうしよう」という不安に毎日胸が押しつぶされそうでした。しかしながら活発で成績も良い方だったので、学級会長や生徒会役員もやってきました。周りからの期待も強く、自分は完璧でなくてはならない、弱みを見せてはいけないと思う中で「言葉につまる自分」を嫌い、隠さなくてはならないと思ってきました。

そのプレッシャーに心も疲れ果て、なぜ自分だけこんなに苦労しなくてはならないのか悩みました。誰にも相談することができず、ただただ劣等感が募るばかりでした。

私の吃音症の症状は、母音ではなく、や行、な行「わ」などがよくつまりました。「言葉につまる自分」を隠すために、朗読が当たりそうなときはマスクをして風邪をひいたふりをしたり、どうしても避けられないときは遅刻の理由を作り、その場を逃れたこともありました。トラウマのような過去を今こうして言えるのは、さわやかカウンセリングに出会うことができたからです。

私には昔から夢がありました。それは学校の先生になることです。しかし「言葉につまる」自分に務まるのだろうか・・・悩んだあげく、大学の教育実習で試してみようと思いました。教育実習では思ったより言いにくさが気にならなかったので、どうにかなるかもしれないと考え、夢に挑戦してみることにしました。

大学卒業時に教員採用試験を受け失敗しましたが、幼稚園を紹介していただき、それから数年間幼稚園教諭を務めました。やはり現実は甘くなく、保護者への電話、応対には苦労しました。つまる言葉を避けるため説明が分かりづらくなってしまうのです。悩みは絶えませんでしたが、職業柄大きな声を出すので、自然と腹筋を使った発声になり以前ほどつまることは少なくなっていきました。

そして結婚退職を機に、昨年再び教員採用試験に挑戦することにしました。言葉につまる感覚は、もしかしたら吃音ではないかと思ってきたのもこの時期でした。さまざまな本を読みましたが解決策は見あたらず、インターネットで「さわやかカウンセリング」に出会ったのです。体験談を読みながら涙がこみあげ、自分と同じ思いをしている人がこんなにもたくさんいることに励まされました。

江田先生のレッスンは、適切なアドバイスをいただけるだけでなく、温かい雰囲気で進められるのでとても落ち着き、毎回励まされ前向きな気持ちにさせてくれます。先生のお人柄がにじみ出ていて、自分も苦労した経験をお持ちだからこそできるレッスンだと思います。
そのレッスンを通して、私に欠けていたのは「自己肯定感」だと思いました。「つまったらどうしよう」という不安、過去の記憶がふっとよぎることで自らつまる原因を作っていたように思います。どもってもいい,言いにくさは誰にでもあることだと自分を認めてあげて、ゆるやかにのばしながら話すことで言葉は自然に流れていきました。

おかげさまで、この度、教員採用試験に合格することができました。集団面接や討論,個人面接などで自分の意見がしっかり言えるかどうか不安でしたが、「ゆるやかペースでのばし感覚」を言い聞かせ、落ち着いて話すことができました。

※江田よりのコメント:
吃音はメンタルな部分が大きく影響するものです。過去のひっかかり感覚がふっとよぎって「言えない」という囚われに入ってしまうことは吃音体験者なら誰でもおわかりだと思います。
言いにくさは誰にでもあること。これからも「ゆるやかペースでのばし感覚」を実践し続けてください。教育の現場で模範的な話し方、読み方をする先生になる筈です。



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