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レッスン体験談(18歳~25歳)(P.8)良い発語感覚 他

 人前で話すことを自分から挑戦できるようになったのが一番の収穫だと思います。

Yさん(大阪府在住 25歳 公務員 男性)

私は25歳の消防職員です。物心ついた時からどもりながら話していました。私の父親がどもりであったことも影響しているのかなとも思います。物事にあまり深く悩んだりする方ではないのですが、吃音があることでものすごく嫌な思い、悔しい思いをしました。

私は話すことは好きですし、人前も割と好きな方です。ですが、どもるためになかなか積極的になれなかった自分がとても悔しかったです。今まで吃音から逃げていて、それと向かい合う勇気がありませんでした。

しかし今年、妻の出産、職場での昇任、異動といろいろな事があり、自分の吃音と向き合って治そうと一大決心し、さわやかカウンセリングの門を叩きました。

一番始めに驚いたのは、吃音は「治す」のではなくて、「自分にあった話し方を見つけてコントロールする」ということ。なるほどそうかと思い、またホームページ上の体験談で、自分の話し方を上手くコントロールしている人達の成功談をみていると、私にも希望が見えてきました。

まず、大きく変わったことは、自分の吃音を自分から人に話せたことです。何か大きな重りを降ろしたように、肩の荷が下りました。人に話すことによって、他人は自分が思っているほど話し方を気にしていないことに気づきました。それと同時に、妻や周りの友達は私がどもっているのに、何一つ文句もいわないで普通に接してくれているなと思いました。妻や友人達の優しさを感じ、感謝することが出来ました。

消防署に勤務する私にとって話すことは職務上とても重要です。ドクターに事故概要、傷病者の状態を伝えたり、火災現場では初期情報を正確に人に伝えることが要求されます。緊迫した場で落ち着いて、わかりやすく、正確に相手に伝えるためにはやはり言葉が詰まることは邪魔であり、克服しなければいけないことです。

このレッスンを通じて、テクニックを教えていただき練習することもとても勉強になります。先生が「人前で話すチャンスを積極的に。」といわれるように、自分から挑戦できるようになったのが一番の収穫だと思います。堂々とチャレンジしていきたいと考えています。

※ ひ と こ と :
自分の吃音を客観的に捉えられるようになると今まで自分に対して閉じていた心の蓋を開けることができ、気持が楽になるものです。これからもさまざまなお話し場面に挑戦してください。

 自分なりの喋りやすい発語感覚をしっかりと身につけていきたいと思います。

Nさん(福島県在住 23歳 大学院生 男性)

私に吃音の症状が現れたのは中学1年の頃だったと思います。それ以前(小学生の頃)はどもる症状は無く、人前で話をしたり発表することなど、躊躇することなくしていました。躊躇しないというより、むしろ積極的に元気に発表をたくさんしていたと思います。しかし、中学1年の頃からどもる症状が現れてきました。

友達と雑談等をする際には問題ないのですが、授業での発表の際に出だしの言葉が出なくなってしまうことがよくありました。問題の解答が解らないわけでもないのに、どもることが怖くて答えられない状態になっていました。怖い経験をすると、余計吃音が悪くなるという悪循環のスパイラルに陥っていったのだと思います。

大学を修了して大学院まで進み、就職が近くなってきました。このままではいけないと思い、改めて吃音について調べてみました。調べてみますと、治療するために大変高額な治療費を要求するところもあり、驚きました。

何か良い方法は無いものかと探していたところ、このサイトにたどり着きました。レッスンを受けることにしたのは、料金が手ごろで学生の私でもすぐに始められそうなこと、そして江田先生自身も吃音経験があり、克服した実績があることです。理論だけでなく実績のある江田先生のレッスンを受ける価値は充分にあると思います。

今、レッスンを受けて5ヶ月になります。はじめの頃は、最初の言葉をなかなかうまく出すことが出来ませんでしたが、レッスンで教わった呼吸の仕方や話しやすい喋り方を身に着けていくことにより、少しずつ話すのが楽しくなってきました。

喋りにくいことはまだまだ時折ありますが、大学での発表の場などを活用し、自分なりの喋りやすい発語感覚をしっかりと身につけていきたいと思います。

※ ひ と こ と :
電話でのレッスンの目的は、「いかにどもらないように話すか」ではなく、「相手(聴衆)に聞きやすい話し方を育み育てていく」ことにあります。どもらないようにするにはどうしたらよいかと考えていると神経質になるだけで、何も良いものが生まれません。吃音意識があることを肯定的に受けとめながら、より安定した話し方感覚を育てていくことが大切です。

 「安定した話し方を身につける」という考えに変えました。

Sさん(千葉県在住 20歳 大学生 男性)

私にどもる症状が現れたのは中学1年の冬頃からです。原因として考えられることは、二つあります。まず、同級生のいとこがよくどもっていて、母方の親戚にどもる症状が出る人、あるいは出ていた人がいたことです。

二つ目は、それまで毎日当たり前かのように遊んでいたグループがいきなり私から離れて疎遠になり、軽い人間不信になったことです。これらの事がそれまでは全く気にもかけなかった「喋る」という行為に影響を出してきたように思います。

症状が出始めの頃は「な」が言いづらく、「あれ?おかしいな・・・」と感じ、だんだん「喋る」という行為を気にするようになり、ビクビクし始めました。しかしながら、中学・高校を通してあまり気にしないようにと心掛け、症状は気にならない程度でした。

中学校では生徒会長を務め、また高校では部活のリーダーをやり、公の場での会話もさほど心配なくできていました。しかし、高校生活の最後の方になると受験期に入り、人と話す機会が少なくなったこともあり、また喋ることを気にし始めるようになりました。

大学に入ってからは新しい人間関係を作らなければならず、自己紹介などでは、学部名を言うときなど特にどもってしまいました。そして、吃音が原因で「うつ」状態になることが多く、話さなければいけない状況に恐怖・心配を覚え、電話やアルバイトなどはほとんど発語予期不安がありました。

授業中など、先生に質問したくても「どもりそう」と思ったら、質問しないことが何度もありました。「もし、どもりがなければ俺の人生もっと広がるのに・・・」と何度も思いました。親にもバカにされない。もっと自己主張できる。もっと面白い会話ができる。もっと自分を好きになれるのに・・・。

電話でのレッスンを始めて4ヶ月ですが、正直言うと、今でも発語予期不安はあります。でも、江田先生と出会って変われたことがあります。それは「どもりを治す」という考えをやめ、「安定した話し方を身につける」という考えにしたことです。発語不安は一度覚えてしまったことなので簡単に取り去ることはできない。だから、不安を持ちつつも言葉を出せる安定した話し方を探し身につけていくことだと思っています。

正直、発語不安は根強く残るものであり、無理矢理、忘れ去ろうとしないことと言われた時は少しがっかりしました。でも、人間には誰しも悩みはあるし、欠点はある。自分はそれが吃音であり、ただそれだけのことだ、とそう思っています。どもることが原因で、負の行為に走ることだけはしないようにしています。

安定した話し方を続けていればいつか中学1年の冬以前の自分に戻れると思っています。

※ ひ と こ と :
発語不安は根強く残るものです。それをなくそうと思えば思うほど、とらわれ意識が大きくなるものです。そのまま受けとめつつ、安定した発語感覚を育てていく姿勢が健全です。