カウンセリング&レッスン 体験談(40歳~49歳)(P.7) 話し方の自信、悩みの解消、他
(吃音 悩み レッスン体験①)新しい発語意識を育てていきます。
Hさん(群馬県在住 41歳 団体職員 男性)
私は、現在41歳の男性です。まず、簡単ではありますが、私の過去から少し触れていきます。
私の吃音の始まりは小学校3年生から中学3年生くらいまで、特に電話で自分の名前を言う時に、どもる事がしばしばありました。
どもりのキッカケは、知人がどもっていて、面白半分に真似していましたら、私も移ってしまったという情けない話です。電話では、苗字がいえない。言えたとしても連発性あるいは、難発性の吃音に苦しみました。苗字の最初の言葉を連呼してしまったり、言葉が出てこないといったものです。
日常会話においても、『お、お、おはようごさいます。』や『おーはようございます』といった症状もありました。
中学生になるとプライベートで友人へ電話を掛ける機会が多くなり、当時は、個人で所有する携帯電話など無い時代でしたので、大抵、友人のお父さんやお母さんが、最初、電話口にでました。緊張のあまり、どもってしまう為、テープレコーダーに『○○○ですけど、○○○君をお願いします。』などと、ラジカセに録音してから、友人宅に電話を掛ける際に、スピーカーに受話器をあてて再生した事があります。今では、笑い話の様ですが・・・。
高校時代から、不思議と詰まり意識が無くなり、電話や会話で悩んだ記憶はあまりありません。少々、どもる事はあっても気にならなくなりました。言葉のボキャブラリーが増えてきた事もあって、自動的に自分の中で意識しないで、言いやすい言葉を瞬時に検索し、発声する習慣が自然とでき、それが良かったのかもしれません。 その後、大学生から社会人へとなり、吃音意識は無いと言ったら嘘になりますが、あまり気にもならなかったです。
22歳で就職し現在に至るまで、特に転職もせずやってこれたのですが、30歳の時に職場の人事異動で、電話を頻繁に使う部門へ移りました。仕事に慣れないことと、周囲の人間が変わったことで、疲労と緊張のあまり、過去の意識が浮上してしまったのです。
その時も、やはり、関係する会社やお客様に電話を掛ける、または、受ける際に、自分の苗字が言えないという症状がでてしまい、机上のメモ用紙に自分の名前をひらがなやローマ字で書いて、それを読み上げ、どうにか乗り切りました。それが約10年前の事です。
しかし、今年の4月の人事異動で、慣れない職場と女性の多い環境になりました。上司も部下も全員女性なのです。最初は吃音の意識は、無かったのですが、いざ仕事で電話対応をした時に緊張のせいで、どもってしまったのです。自分としては、10年前の方法で、またこの場を乗り切れるものと考え、机上のメモ用紙に自分の氏名を書いて、それを読み上げる様に電話対応してみたのですが、職場名の後の苗字が発声できないではありませんか。頭の中では、発音しているのに、言葉として口からでてこない・・・。もの凄く、パニックになりました。この様な時は、どんどん自己嫌悪に陥るばかりなのですよね。見えない出口の迷路に迷い込んでしまったかの様に。
日々、電話が事務所内に鳴り響くと、心臓がドキドキしました。唯一、今の職場は、掛かってきた電話を若い女性職員が早くとってくれるので、どうにか逃げられるのですが、やはり、自分が電話を受けなければならないケースもあるわけです。
そんな時、インターネットで吃音について色々調べているうちに、『さわやかカウンセリング』を拝見しました。ユーチューブでも動画で江田先生の吃音についてのコメントを見ました。
『さわやかカウンセリング』を知ってから、すぐには問い合わせできませんでした。何故なら、正直なところ、自分の心の中で戸惑う気持ちがあったからです。江田先生には大変失礼な話ですが、恐らく営利目的で抽象的な一般論しか言わないのだろうと心の片隅で思っていたからです。しかし、一方でホームページで江田先生の動画を拝見していましたので、吃音について江田先生の説明が私の心に強く響くものがありました。
5ヶ月間くらい悩んだあげく、お試しとして、レッスンを受けてみようと重い腰を上げてみました。
単刀直入に感想を言いますと、私の納得できる内容そのものでした。レッスン費用についても、本人の希望でレッスン間隔を決めて出費を調節できるとのことでしたので、私は月に2回程度お世話になっております。
レッスンでは私の苦手としているポイントを的確に把握して頂き、実際に苦手とする場面を想定した練習まで盛り込んで下さいました。 テキストに沿った内容の発言レッスンと平行して、実際に電話を切って、先生から掛けて頂いたり、自分から先生に掛けて、日常実際に電話で受け答えする職場名や氏名、挨拶の言葉を使い、レッスンをして頂いております。
私は、電話を掛けたり、受けたりする時に、周囲に苦手とする上司がいると、非常に緊張してしまい、どもったり言葉が出なかったらどうしようという心配ばかりしていました。 しかし、レッスンで色々とアドバイスを頂く中で、自分でも精神的にリラックスできる様になり、心のケアまでして頂きました。
また、レッスンを受けてから、吃音意識を軽くしようとするよりも発語意識の領域を高めていく事が大切だと感じるようになり、江田先生とのコミュニケーションの中で、それが確信へと繋がって参りました。
吃音といっても、千差万別、人によってその悩みのポイントや症状は様々であると思います。ただ、私が思うに悩みの度合いは同じだと思います。吃音の症状が軽いからといって悩みが軽いものではないのです。詰まり意識のある方は、私の様に見かけ上わかりにくいケースの方が、多くいらっしゃると思います。脳に植えつけられたクセみたいなものですので、病気の類ではないと感じます。世間一般的には認知度は低いと思います。
私は、江田先生のレッスンを受け始めてまだ1カ月ですが、日頃現場での実践で少しづつ成果が出始めています。
電話応対のポイントとして、大変参考になった点をいくつかあげてみます。
①とにかく、ゆるやかなペースを意識して話す。(実際は、自分のペースに近い普通のスピードです。)これは、非常に有効的でした。言葉に詰まりそうな感覚があっても、ゆるやかを意識することによって、気持的に修正の幅が広がってきました。このことにより、言葉への恐怖が軽減し、苦手意識が薄くなってきます。
レッスンの時に、私の声を録音したものを聞かせて頂きましたが、自分の中では、非常にゆっくりと話ししているつもりでも、実際には、普通あるいは速い感じに聞こえます。日頃、自分が早口であることを痛感しました。 早口では、言葉に詰まった時に、絶対と言ってもいいほど修正は困難だと思い知らされました。
②どんな横風が吹いても、安定した発語感覚を意識する。(どんな横風とは、様々な場面という意味。)
『どんな横風がふいても』と一言で言っても、人それぞれ違うと思います。私の場合は、事務所内で苦手とする上司や部下が近くにいる時など、今までは、失敗を恐れ、電話を掛けたり受けたりする事に、強いストレスを感じていましたが、徐々に、近くに誰が居ても居なくても関係無く、安定した気持ちと発語感覚を高めるように意識しています。
③苦手な五十音は無く、すべて共通である。
吃音意識のある方は、「あ行」が苦手とか、「は行」が苦手とか、その様に考えていらっしゃる方が多いと思います。事実、私もそうです。自分の苗字である「は行」の「は」や挨拶等で使う「あ行」の「お」に抵抗がありました。しかし、それは自分自身が勝手に、意識の中で決めつけてしまっていた事に気付かされました。
レッスンを通じて、様々な言葉を練習するうちに、ひらがな五十音は、全て共通であることを感じました。考えてみれば、過去から現在において、言葉として使用する頻度の高い名前や挨拶などは、時として言葉に詰まってしまう事だってあるわけですから、その失敗した経験を脳が勝手に意識してしまい、苦手という判断を記憶してしまったのでしょう。江田先生が「ひらがな全て同じですよ」という一言を聞いた時、今まで縛られていた鎖が、ほどけた様な感じがしました。
④吃音は治療するものではなく、発語領域の裾野を広げる事により安定感が増していく。
レッスンをしたからといって、私の詰まり意識が完全に無くなる様な事は無いと思います。最近、思うのですが、よくテレビやラジオのアナウンサーが言葉を噛んでしまう場面をしばしば目にしますが、あの発声のプロでさえ、言葉が詰まるんです。やはり、相手に対して、どうしたら聞き取りやすいかを考えながら、言葉を発声する事によって自然と発語領域が広くなってくるとレッスンで教わりました。
⑤失敗しても良い。言葉に詰まったとしてもそれは個性である。
私は、その時の体調や環境によって、まだまだ詰まる意識と発語不安が、混在しています。ですから、言葉に詰まってしまう場面もあります。でも、職場の人達の電話対応や会議等での話し方を観察してみますと、その方々も同様に詰まったり、言葉の出だしで同じ言葉を連発することがあるのです。ただし、その方々は、詰まる意識が全く無いため、苦痛に感じないのです。ここが発語不安のある人とない人の大きな違いとも言えますが、私も失敗したとしても、苦に思わず、個性の一つとして受け止めることにしてます。
いくつか、参考になった点をあげてみましたが、細かい部分で江田先生から様々なポイントを教えて頂いております。
江田先生は、私にとって、呼び水的な存在です。結局、呼び水を得る事によって、新たな水脈を広げていくのは、やはり自分自身だと思います。今後も、焦らずじっくりと時間をかけて、今まで苦しい思いをした分を活力に変え、普通の人よりもさらに美しい話法を目指して、日々、疲れない程度に取り組んでいこうと思います。
私と同じ様な悩みで苦しんでいる方がいらっしゃいましたら、決して一人ではないことを知ってもらいたいです。同様の悩みを抱えている人は、大勢いると思います。少しでも気持ちが楽になるよう、『頑張る』のではなく、『新しい発語意識を芽生え育てる』という感覚でいきましょう。
※ ひ と こ と :
Hさんは日常会話では立て板に水のごとく、淀みなく話されますが、電話応対では意識が入り大変ご苦労してこられました。ご自分でこの厄介な吃音をなんとか克服しようと試みてきたからこそ、このような詳しい自己分析ができるのだと思います。
これからもレッスンで安定した話し方のヒントを得て、更に話し方をレベルアップしていただきたいです。
(吃音 悩み レッスン体験②)
人前や電話で話す時に、落ち着き感が出てきました。
Iさん(京都府在住 48歳 自営業 男性)
私は物心ついた頃から吃音に悩まされてきました。学生の頃は授業中に当てられて分かっていても言えない、本読みも文章は分かるのですが、詰まって読めない。自己紹介や何か発表する時、自分の番が来るまでの恐怖心はとてつもなく大きなものでした。電話も何も言わずに切った事が何度もありました。
自分自身が嫌になってしまい 人前に出る事を避け、人と話をする事も避け、あまりしゃべらないで済む仕事をしていました。しかし私にとって良いのか悪いのか、家が商売をしていたのでそれを継ぐ事になりました。会話の多い飲食店です。
なるべく調理や中の仕事をしていたのですが、たまには外の仕事もしなければいけません。しかし、外に出れば「いらっしゃいませ」がなかなか言えません。お客さんが入ってくるたびに恐怖でした。それでも自分の店なので、自分の都合で嫌な事はなるべくやらないように出来、なんとかごまかしながら今までやってきました。
それでも自分を変えたいという思いは何時も思っていました。自分で工夫して電話をしたり、人となるべくしゃべるようにしたり、地元の商工会やいろんな会に入ったりと、自分なりに努力しました。
また、カウンセリング教室などの広告などをいろいろ見たり、インターネットでも調べたりしましたが、どれも“半年で治ります”とか“一年で治ります”とか、最初に高額な料金を払わなければいけないとか、信用出来ないものばかりでした。
体験レッスンがとても安かったので、最初はあまり信用していなかったのですが、気に入らなければ体験レッスンだけで辞めればいいと思って電話をしてみました。
先生の話をいろいろ聞いていると、他で聞いた事や自分が今まで思っていた事とは何か違いました。今までは治すという事ばかり考えていましたが、治すのではなくこれから新たに良い話し方を創(つく)っていく、という違いです。
最初は何か分かるような、分からないような気の長い話だなと思ったのですが、先生自身も元々どもりだったという事を聞き、私の悩みや考えている事についても良いアドバイスを頂けたので続けてやってみようと思い、現在で10カ月ほどになります。
私の長年の吃音が目に見えて治ったとか もう大丈夫、完璧とか、そんな事はないのですが、今の自分と10カ月前の自分を考えると、人前で話をする時も電話をする時も楽な感じと、良い呼吸や落ち着き感も出てきたように思います。
これからも気長に少しずつ前に進んでいけたらと思っています。
※ ひ と こ と:
今までずっと吃音を“治す”ということばかり考えてきた人生から、“新たに良い話し方を創(つく)っていく”という視点に切り替わっているIさんです。これからもIさんなりの安定した話し方を育ててください。
(吃音 悩み レッスン体験③)
自分の可能性を信じて。(写真はイメージです)
Mさん(福岡県在住 43歳 会社員 主婦)
私が吃音を意識したのは小学校4年の時でした。朗読をしてくれる人は起立してと言われ、読もうと思ったのですが声が出ず、先生が皆の前で私の事を慰めてくれたのでしょうか・・・、そのような事を記憶しています。それ以前の私も吃音の要素を持っていたのかもしれませんが、それ以降、吃音意識が深くなっていったことは言うまでもありません。
学生時代は、人前で話すことが常に恐怖でした。皆さんの体験談に共感するばかりです。経験した事のない人には理解できない気持ちだと思います。
社会人になってからは製造の仕事に従事し、人前で話すことからずっと逃げてきました。性格はわりと社交的なので雑談は多いのですが、言葉が出ないときは言い換えたり、忘れたふりをして変に思われないよう努力していました。今思えば無駄な事でした・・・。
一生逃げて過ごせばなんとかなると自分の中で思っていた反面、心の中は自己嫌悪のかたまりでした。
人生の半分を迎えた私は、一大決心をしました。それは、今まで自分の可能性に蓋(ふた)をしてきた自分にさよならをすることです。
その第一歩としてさわやかカウンセリングを受講する勇気を持ちました。そしてこの事で今少しずつ前向きになってきた自分を感じています。
自分の5年後10年後がより自分の目指す人生を送れることが出来るようになりたいです。講演会の講師になって、大勢の前でスピーチが出来たら最高です。
自分の夢が実現できるよう頑張りたいと思います。
※ ひ と こ と:
小さい時から杭(くい)につながれて育った象は、大きくなっても杭につながれたままです。杭を抜く力はもう充分あるのですが、今まで引っ張ってできなかったので不可能の蓋(ふた)に閉じこめられたままです。
過去にさかのぼる話すことの苦手意識、恐怖感は、自分は人前で話すことができないと思い込ませてしまうものです。
今まで自分の可能性に蓋(ふた)をしてきた自分にさよなるをすること」は意義ある意識転換です。
(吃音 悩み レッスン体験④)
吃音と上手く付き合う。
Mさん(神奈川県在住 46歳 会計事務所経営 男性)
私は子供の頃、内弁慶で、今思うと赤面しそうなくらい身勝手で自意識過剰でした。思い通りにならないことがあると癇癪(かんしゃく)を起こして母を困らせていたようです。記憶をたどれば、小学校に上がる前に、母に矯正の会のようなところに連れて行かれたような記憶もかすかにあります。
はっきり自分がどもりだと自覚したのは、授業の朗読や学芸会のときに、周りの友達とちがって言葉が自由にならず、とても恥ずかしく思った小学校高学年の頃でした。おそらく、家庭環境などの要因によるのだと思いますが、人の目を気にする意識が過剰だったのかもしれません。
そして、過剰な自意識と吃音の自覚が、発語恐怖となって条件反射として身体に定着してしまったようです。
自分が吃音だと思うようになってから、もう40年近く経ちました。どもることで、今までの人生も大きく影響を受けたと思います。
中学校、高校、大学に進み、社会に出てからも、何度となく、電話や発表、自己紹介などの場面で恥をかいてきました。そのたびに克服しようと思い、自律訓練法、催眠療法、話し方教室、発声トレーニングなど「赤面、どもり改善」の広告を頼りにいくつも試してみましたが、結局、話すことの安定感、安心感を得ることができませんでした。そのたびに吃音さえなければ違った人生を歩めたのに、と悩み続けていました。
仕事柄、どうしても人前で話さざるをえず、そのたびに油汗をかくような苦しい思いを体験してきました。話そうとすると息が止まってしまい、にっちもさっちも行かなくなってしまうのです。
悩み続け、何とか解決の糸口を探そうとホームページを検索しているうちに、ふと目に留まったのが「さわやかカウンセリング」でした。江田先生の書かれた説明はわかりやすく、とてもよく理解できました。伺えば先生も吃音だったとのこと。吃音の苦しさは経験した人でなければ分からないと思いますが、直感的に藁をもすがるつもりで、電話カウンセリングを受けてみようと思いました。
電話は私にとって、もっとも苦手なシチュエーションのひとつ。この苦手なものを克服できれば、あとは何とかなるかもしれないと思いました。そして、カウンセリングを受けているうちに、呼吸習慣や発声方法が根本的に間違っていたことに気づきました。そして、緊張して呼吸が止まり、発声困難になってしまうという悪循環を断ち切れば、自ずとどもりは解消できるはず、と確信を深めました。
電話でのレッスンは、私にとって場慣れと発声練習のためにとても有効です。毎月数回、レッスンをするうちに、どもりを直そうと力むのではなく、むしろうまく付き合っていくことの方が大切で、また、現実的、実践的であることが分かりました。
最近では、自分の感情をそのまま受け入れることで、対人恐怖も和らいできたように感じます。しゃべりにくい状態で、いかに楽に話し始めるかなどのテクニックも教えていただき、昔に比べて、どもることにさほど恐怖感を感じなくなってきたように思います。
レッスンを受け始めて7ヶ月ばかりですが、最近、少しずつ自分の思う言い方で話せるようになったのではないかと実感しています。何十年間も引きずってきた吃音感覚を短期間で直すことはできないという事実を素直に受け入れようと思います。きっと、徐々に正しい呼吸と発声を自分のものにしていくことと、場数を積極的に踏むことで、自然と詰まる感覚は解消していくのだろうと思います。スポーツのように日々の研鑽(けんさん)がいい結果をもたらすのだと思いますので、気長に吃音と上手に付き合っていくつもりです。
※ ひ と こ と:
会計士であるMさんは、財務関係のセミナーで大勢の人々の前で話をする機会が多くおありとのことです。大変聞きやすい柔らかな口調ですので吃音に苦労してこられたとは誰も思えません。
すでに一般の人以上に上手くお話しをなさるMさん。過去のトラウマ(心の傷)から浮き出てくるあらゆる感情をそのまま受け入れて、調整習慣を維持し、これからもスピーチの場数を多く踏んでいってください。その中で話すことの自信が更に深まっていくことと思います。
(吃音 悩み レッスン体験⑤)
話す自信を更につけていきたいと思います。
Nさん(和歌山県在住 44歳 自営業 男性)
私は小学校3、4年生の頃からどもるようになったと思います。自分の話し方をとても気にするようになった時期です。
小学校2年生の頃、どもりは早口言葉を言えば治ると友達に言われました。その頃は何のことを言っているのか、わかりませんでしたが、自分の話し方を気にするようになった頃から、言葉が出にくくなりました。
友達や他の人達から体のことでいやなことを言われ、そのことで自分に自信がなくなり自意識が入ってきて、それがどもり意識につながっていったと思います。
何も話をしていなくても、落ち込んでしまうことがありました。また、人の話を聞いているだけで、自分と比べて落ち込んでしまうという有様です。
催眠療法も受けてみましたが、効果があったかどうか、わかりません。
このままではいけないと思い、「さわやかカウンセリング」と出会い、自分と同じような悩みをもっている人達がたくさんいることも知りました。けれど、内気で引っ込み思案な私は、すぐには申し込みができませんでした。
実際にレッスンを受けてみて、落ち込みを少なくすることや、吃音についての考え方など、いろいろと教えられることが多くあります。話すことの自信を更につけていきたいと思います。
※ ひ と こ と:
Iさんは建具店を営んでおられ、職人としての落ち着いた味のある話し方をなさいます。訥弁(とつべん)ではありますが、「堅実で確かな仕事をする人」との印象を与える話し方です。この良き持ち味を活かしつつ、確実な発語感覚をこれからも養ってください。
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