カウンセリング&レッスン 体験談(30~39歳)(P.13)
自分の吃音を見直す
自分の吃音を見直してわかったこと。
Kさん(大阪府在住 30歳 会社員 男性)
小学3年生の国語の授業で、指名され本を読みました。「は」が連続して出てくる早口言葉みたいな文章だったのですが、なぜか言葉が出なくて先生に不思議がられ、いろいろと言われました。そのときから、言葉が形を持つようになりました。言葉を意識するようになったのです。これが私の吃音感覚の始まりでした。
中学校、高校と進むにつれ、ちょっとした言葉のつかえでも気にするようになり、大学では本格的に、自分はどもる意識を持っていると思うようになりました。
大学時代はあまり話さないで済むようなバイトを選び、電話もあまり出ないようにしていました。でも友達との会話や普段の電話では言葉は出ていたので、改まった場だけ避けていれば生活に支障はありませんでした。
しかし、卒業後に仕事に就いてから、辛い日々が始まりました。電話はかかってきますし、上司に説明をしないと仕事になりません。応対ができなければ仕事にならないのです。今までなんとか話すことから逃げてこられましたが、ついに逃げられなくなってしまいました。
どうにか脱出口はないものかと、いろいろと探しているうちに「さわやかカウンセリング」のホームページにたどりついたのです。江田先生のホームページを読むにつれ、吃音で苦しんできた心が解けていき、このレッスンを受ければ普通に話せるようになると確信できたのです。
ホームページにある「診断チェック」で、自己診断をしてみました。自分に当てはまることがいくつかありました。たとえば、
電話応対で「ありがとうございます」などの、決まったフレーズが詰まる。
普段の会話で言い換えをしている。
「か行」が特に言い難い。
どもる時、手をぎゅっと握ることがある。
などです。
自分の症状を診断していくことで、これは病気ではなく、体が覚えた感覚だということが判りました。そのまま受け止めていこうと思っています。
また江田先生がいつもおっしゃる「どもっても構わない。音を伸ばす、つなげる等の安定感のある話し方を心に留め、実践していくことが大事。コツをつかむのは自分自身です。」との言葉を心の拠り所として、少しずつコツをつかんでいきたいと思います。
※下のフッターから更に多くの体験談を年齢別にお読みいただけます。